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1. 高額な介護費用に備えるには

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 米国は高度先端医療が進んでいますが、保険制度が充実していない為、介護施設の利用料金は驚くほど高額です。  テキサス州は全米の中では、利用料金がかなり安いほうですが、それでも2025年現在、テキサス州平均でナーシングホームは共同部屋で月約5600ドル、個室で月約7300ドルかかります(https://www.carescout.com/)。また、在宅でケアギバーさんを依頼する場合でも、費用は1時間25ドルほどですので、1日6時間だとしても月に約4500ドルかかることになります。  米国で老後を迎える場合、この高額な介護費用に備える必要がありますが、残念ながらアメリカには公的介護保険が存在しません。ですから、介護費用は自分の資産を使うか、個人的に民間の保険会社の介護保険で準備をしておく必要があります。(WA州では公的介護保険が始まりました)  一般的に「メディケア」では長期介護の費用はカバーできません。メディケアは医学的に必要な高度看護施設(skilled nursing facilities)や高度在宅看護(skilled home health)のみをカバーし、また、それらのサービスも特定の条件が満たされたとしても、短期間しか提供されません。「メディケイド」は、一部の医療サービスや介護施設の費用をカバーしますが、一定の低所得者層等の困窮状態の人達のみだけが利用可能ですので、そちらにも頼ることはできません。  米国の民間保険会社が扱う長期介護保険は、医者からの介護認定を受けることにより介護保障が受給可能となります。日常生活動作であるADL(Activities of Daily Living)、「食事」「着替え」「入浴」「移動」「トイレ」「排泄」のうち、2つ以上が自力でできない状態になると認定されますが、アルツハイマーや認知症の場合も介護給付用件として認定されます。  一言で「介護保険」といっても、様々な種類が存在します。最近は「個人年金+介護特約」、「生命保険+介護特約」というようにハイブリッドタイプが存在します。ご自身の予算や要望、将来設計に合わせて、ご自分の状況に最も合うタイプを選びましょう。  現在お持ちの生命保険のキャッシュバリューを移行し、介護保険特約付生命保険に切り替えるとか、IRAや401(k)を介護保険特約付個人年金に移行(Rollover)するのも一案です。   なお、海外でも使える介護保険特約タイプを選んでおけば、将来、日本や他国でリタイヤし、要介護となった場合でも、アメリカに戻る必要もなく介護保障が受給可能なので安心です。 介護保険は年齢が高くなればなるほど高価な買い物になり、また、健康状態によっては加入もできなくなります。介護保険特約は一番若くて18歳から加入可能です。ぜひ少しでも若く、健康で安いうちに、ご加入を検討される事をお勧めします。  ご自身が介護保険を持つことは大切な周りの方々に迷惑をかけない為の自己責任であり、「お子様にご自分の将来を背負わせない」大切な老後の準備の一つだといえるでしょう。 * * *  堤さとこプロフィール   1998年に渡米、2011年からファイナンシャル業界に入る。米国公的年金のアナリストとして、ソーシャルセキュリティーを最適受給するアドバイス等を行い、日米の公的年金受給に関するご相談に対応。アメリカ各地で無料ファイナンシャルセミナーを開催、個別コンサルティングを通じ、リタイヤメントプランのご相談、生命保険、介護保険、個人年金等もご紹介。