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全米桜祭り開催
(写真)クライマックスとなる全米桜祭りパレード(4月12日)
3月20日(木)から4月14日(月)まで
ワシントンDCを日本文化で華やかに彩る
春の訪れを祝う祭典「全米桜祭り」が、3月20日から4月14日まで、ワシントンDCの都市を中心に開催されます。今年も、春を彩るさまざまなイベントとともに、日本文化に触れられる多彩なプログラムが用意されており、日米の友好を象徴する祭典として、全米、そして世界各国から多くの来場者を迎える予定です。
1912年に東京から寄贈された3000本の桜の木と共に開催されるこの祭りは、100年以上が経った今もなお、日米の固い絆を象徴する躍動的な祭典として受け継がれています。今年のプログラムも、多彩な文化体験をはじめ、迫力あるパフォーマンスや自由に参加できる幅広い展示が盛り込まれており、来場者はワシントンDCの春をさまざまなイベントを通じて祝うとともに、日本の伝統文化にも触れていただくことができます。
開幕を彩る豪華なイベント
祭りの幕開けを飾るのは、3月14日(金)にユニオン駅で開催される「ピンクタイパーティー」です。春をテーマにした華やかなイベントで、世界各地の春のお祭りを一夜で巡るような異空間で特別な時間を楽しむことができるイベントです。
続いて、3月22日(土)にはワーナーシアターにて「オープニングセレモニー」が盛大に開催されます。タップダンス界の革新者であるNY在住のタップダンサー熊谷和徳によるエネルギッシュなパフォーマンスをはじめ、日本の伝統芸能人形浄瑠璃を代表する清和文楽と人気アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」の特別コラボ公演。そして2010年に「トイレの神様」を大ヒットさせ、現在ニューヨークを拠点として活動をしている在米シンガー・ソングライターのKa-Na(植村花菜)のパフォーマンスなど、見逃せない一夜となるでしょう。
日本文化に触れる特別企画
日本文化に焦点を当てたイベントも多数開催されます。4月12日(土)13日(日)には、ワシントン日米協会主催の「さくらまつり〜ジャパニーズ・ストリートフェスティバル」が開かれ、日本の食や工芸、パフォーマンス、展示を通じて来場者を日本文化の世界へと誘います。また、3月21日(金)には、日本最後の人形浄瑠璃、清和文楽による特別公演が行われます。
3月29日(土)にはジョージ・ワシントン大学美術館・テキスタイル美術館にて「ファミリー・デー」が開催され、着物文化に触れつつ、実際にアート作品を制作できるワークショップが開かれる。4月5日(土)には、アメリカ議会図書館で「日本文化の日」が開かれ、パフォーマンスや日本文学にまつわるお話会や、アート創りなどが楽しめます。
4月4日(金)から5月30日(金)まで、日本情報文化センター(JICC)では、クリス社との共催による「Shin・Ka」展が開催され、日本庭園の歴史や哲学、文化的意義を探る展示が行われます。
桜の下で楽しむ日本文化
3月29日(土)には、ワシントン記念塔の空いっぱいに無数のカラフルな凧が彩る「ブロッサム・カイト・フェスティバル」が開催されます。同時に記念塔横のステージでは地元の和太鼓グループ・都太鼓が主催する「さくら太鼓フェス」も行われ、空も地も迫力ある1日となります。ご家族で楽しめる無料イベントです。
4月5日(土)には、キャピトル・リバーフロントで「ペタル・パルーザ」が開催されます。日中はライブ音楽や家族向けのアクティビティで盛り上がり、夜にはリバーフロントいっぱいに花火が打ち上げられ、ワシントンの春の夜空を彩ります。
そして、4月12日(土)は全米桜祭りのクライマックスとして、「全米桜祭りパレード」が繰り広げられます。華やかなフロートやマーチングバンドに加え、Quad City DJs、CAMEO、ザ・スレッジ・シスターズなどの著名アーティストが登場するほか、ディズニーワールド・リゾートからはミッキーマウス、ミニーマウス、そしてディズニー映画「リトル・マーメイド」のアリエルも登場する予定です。(全米桜祭り協会)
祭りの詳細と参加方法 このように、今年の全米桜祭りは日本文化を存分に体験できるイベントが目白押です。詳細なスケジュールや参加方法は、公式ウェブサイトにてご確認ください。NationalCherryBlossomFestival.org 春爛漫のワシントンDCで、日本の伝統と文化に触れるひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。 (主催:全米桜祭り協会)
待ちに待ったブックセール
補習校の古本市が復活
2月の冷たい春雨が降りそそぐタウンセンターの一角で、ニューポートニュース補習授業校が古本ブックセールを開催しました。コロナ渦中の校舎移転もあり、地元の皆様に親しまれてきた補習校の古本市が2019年に中止となり、その再開の目途はたっていませんでした。
そんななか、2024年3月にはニューポートニュースと大阪府寝屋川市により、姉妹都市間の市民訪問団の交流が再開。軍港と歴史の街ニューポートニュースにも、文化的活動と多文化交流の場に少しずつ活気が戻ってきた今年は一から始めるつもりで、街の中心に会場を移したイベントの企画が始まりました。
SCNN(Sister Cities of Newport News)との提携で実現がかなった古本ブックセールですが、なによりも私を圧倒したのは「地元パワー」とその広がりでした。
長年にわたり、地元の日本人コニュニティーを支えてきた在留邦人の方々からは、数えきれない数の古本が寄せられました。そして当日は開場と同時に、邦人のみなさんだけでなく、地元の大学生や日本にゆかりのある現地の方々が次々に来場し、児童書から日本の小説まで、人気の書籍はあっという間に新しい読者に引き取られていきました。
国籍を超えて大人たちが交流する会場には、補習校の生徒たちも来てくれました。日本語と英語が飛び交う中を、書初め授業の作品や常設の美術品、七段飾りの雛人形を鑑賞しながら、記憶に残る珍しい体験ができたのではないでしょうか。(モース結子)