編集部
8 関係の改善の仕方
朝夕が涼しくなってきた秋口は、夏休みが終わり、本格的に授業や仕事が再開する時期です。心機一転し、これまで慢性化していたことにも新たな気持ちで取り組めます。苦手な同僚や隣人に日々悩んできた人も、夏の間に職場や家を離れてリフレッシュし、関係をどう再構築するかについて考えられたかもしれません。何事もなかったかのように、徐々に関係を修復できる場合もありますが、仲良くしたいという意思を明確にした方がよい相手もいます。そこで今回は、苦手な人との関係の改善の仕方を取り上げます。
まず、出会って比較的間もないものの、お互い第一印象が悪い場合。たとえば、新しく来た隣人の家から終始ガンガンとドラムの音が聞こえてきたら嫌でしょうし、「静かにしてほしい」と注意ばかりしていたら先方からもうるさがられて、関係は悪化する一方です。そのような時は、I feel that we started off on the wrong foot. という表現で歩み寄ることができます。I want to treat you to coffee, so why don’t we get to know...
7 休みの取り方
8月は日本でも米国でも夏休み真っ只中です。帰省したり、家族と旅行したり、忙しい方も多いと思います。ただ、大きな予定とは別に、仕事や学業が比較的落ち着いている夏の間に、ゆっくりと自分の時間を確保し、心身を労わったり、人生計画を見直したりしたい方もいるでしょう。今回は、そういった個人的なニーズをどのように職場や周りの人々に説明し、きちんと休むことができるかについてに取り上げます。
まず、仕事で心身共に疲弊している場合。米国では「メンタルヘルス休暇」を設ける職場が増えてきましたが、そういった制度がない所もまだ多いでしょう。大きなプロジェクトが終わるタイミングを見て、I’d like to take a week off after the board meeting next month. などと前広に述べれば十分でしょうが、理由を聞かれた場合には I’ve been working nonstop for a while, and would like...
6 独立の切り出し方
米国で7月といえば、やはり独立記念日でしょう。BBQや花火を楽しんだ方も多いのではないでしょうか。18世紀の独立戦争と状況は異なりますが、現代を生きる私たちも、普段の生活の中で独立を宣言することがあります。特に米国では、転職を繰り返す中で特定のスキルを身に着け、最終的に組織を辞めて起業する人も多いでしょう。今回は、その覚悟を決めた後、所属している組織に対して丁寧に独立の意思を伝える方法を模索します。
最初に公式な形で独立を伝えるべき相手は、おそらく直属の上司です。これまでお世話になったことへの感謝の言葉から始めるといいでしょう。I’m very grateful for all that this company has done for me. といった組織全体への言葉だけでなく、Thanks to your guidance and mentoring, I’ve gained a lot of experience...
5 多様な背景を持つ人との話し方
米国で「Asian & Pacific American Heritage Month(アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間)」とされている5月は過ぎたものの、日本人や日系人としてのアイデンティティは年中変わりません。他のアジア諸国に祖先を持つ人々と共通点を分かち合い、仲良くされている方も多いでしょう。ただ、日本から来たばかりの人や一時的に滞在している人が気にならなくても、米国で生まれ育った人には失礼に聞こえる可能性のある言葉もあります。今回は、多様な背景を持つ人と深い会話を楽しみ、いろいろな文化について丁寧に聞く秘訣を取り上げます。
まず、ごく普通の質問に聞こえるWhere are you from? には、よくないニュアンスがあります。筆者はこれを通りすがりの人に聞かれたり、米国の地名を回答しても納得してもらえず、親が日本人であるという答えが得られるまで根掘り葉掘り聞かれるといったことを何度も経験しています。容姿だけで外国人だと判断される、特にアジア系の人が頻繁に直面する差別の一種です。悪意がなくてもそのことを思い起こさせる可能性があることから、このフレーズは避けた方が無難です。誰かと初めて会った時は、今いる町や州をもとに、 Have you lived in Cleveland for a while? などと聞き、出身地や家族について話すかどうかは本人に任せた方がよいでしょう。
出身地の話で言えば、州名に語尾を付けてその住民や出身者を指す(Californian、Michigander、New Yorkerなど)場合、ハワイについては気を付けなければいけません。Hawaiianという言葉はハワイ先住民の方を指すからです。ハワイ系でない方については、How nice that you’re from...
4 祝福の仕方
5月や6月は米国では卒業の季節です。夏にかけて結婚式を挙げる成人もいるかもしれません。そういった人たちに祝福の言葉を贈る中、「Congratulations」と切り出した後は、なんと言えばよいのか悩むところです。そこで今回は、そういった祝福の場面で使える表現を取り上げます。
卒業に関しては、その人の今後がどの程度分かっているかで言い方を変えることができます。これからどういう道に進むのか聞いていない場合は、I wish you the best of luck in your future endeavors. といった表現がよく使われます。若干距離が感じられるかしこまった言い方なので、先に卒業していく先輩、職場を離れる同僚などに使えるかもしれません。親しい間柄で、具体的な進学先や引っ越し先など、今後その人が何をするのか教えてもらった場合には、Good luck in grad school! や、I’m definitely visiting you in Seattle! など、もう少し情報を入れて崩した言い方ができます。就職先などが決まらないまま卒業を迎える人も多いでしょう。そういう人たちは将来が見えなくて悩んでいるでしょうから、I’m sure...
3 「No」と言われた人への言葉のかけ方
4月は日本では始まりの季節ですが、米国でも、特に高校生にとっていろいろと変化の多い時期です。12年生の生徒たちは、3月までに来た大学の合否の結果を消化したり、補欠合格の結果をやきもきして待ったりしているでしょう。また、4月末から学年度の終わりに向けて行われるプロムにおいては、友人や級友と行く人もいますが、勇気を出して好意を持つ相手を誘う人もいて、人間関係が変わったりもします。すべてうまくいけばいいですが、ただでさえ多感な10代の頃に「No」と言われると、成人以上に痛みを感じがちです。そこで今回は、何かを断られた、特に若い人にかけることのできる言葉を取り上げます。
恋愛でも大学でも、今起きていることでその後の人生が大きく左右されると思う人も多いでしょう。そういった人には、This won’t affect the rest of your life. と言い、人生の先輩として自分の経験を語り、20代以降も数多くの機会や決断があって今につながることを示せます。This is just a minor setback. という言葉で、一時的な後退であって挫折ではないことも伝えられます。
学校の場合は、その時不合格だったとしても、まずは別のところに入学し、あとから転学できる可能性があります。The timing just didn’t work out. You can try again...
2 迷っている時の回答の仕方
3月上旬の春先は三寒四温で、気温が大きく上下し、気が抜けません。この季節になると、Katy Perryの「Hot N Cold」が思い起こされます。その歌は恋愛に関するものですが、熱意があるのか分からないような優柔不断な態度は、仕事や社交など他の人間関係においても失礼にあたります。そこで今回は、何か申し出や誘いを受けた時、迷っていたとしても相手に悪い印象を与えないような回答の仕方を取り上げます。
回答に迷うことを言われた場合、即答できないことに意識が行ってしまいがちですが、断る可能性があるのであればなおさら、まず感謝の意を表明することが重要でしょう。パーティーへのお誘いであれば、Thank you so much for thinking of me. と言えますし、仕事関連のオファーであれば、I very much appreciate being considered for this opportunity. などと言えます。
次に、回答を待ってほしいという言葉です。即答できない理由は様々ですが、内容に関して迷っているというよりも、日程の問題の場合もあります。既に仮押さえが入っている場合は、I may have a...
1 復帰した人への言葉のかけ方
2019年8月から2020年3月にかけて、「英語de 敬語」の連載をさせていただきました岡崎です。今回、さくら新聞が月刊紙として復刊し、連載の機会を再びいただけることになりました。 過去4年間で世の中が大きく変わりました。コロナがインフルエンザと同じくらい生活の一部となり、世界を巻き込む戦争が二つも勃発し、災害も増えています。そこで今回は新連載を始めます。敬語に限らず、人の心に寄り添う言葉に着目します。英語は世界共通語の一つで、異なる背景の人々をつなぐものです。辛い時には人を支え、楽しい時には喜びを分かち合う言葉を使えば、自分も心が軽くなるように思います。
まずは、今回の復刊に絡めて、復帰した人にかける言葉を取り上げます。やむを得ない事情でしばらく休んでいた人が職場などに戻ってきたとします。同僚に迷惑をかけたと罪悪感を感じたり、溜まった仕事を心配したりしている人も多いでしょう。そのため、最初に会った時にIt’s good to haveyou back! と笑顔で歓迎すると、先方もほっとするでしょう。親しい人にはWemissed you! と言ってハグしたり、最初の挨拶の終わりにLets catch up overlunch. と言って後でゆっくり話を聞くこともできます。
こじらせてしまった風邪など、休んでいた理由が周知されている場合は、I’mglad to see that you’ve recovered. と付け足すこともできます。松葉杖をついていたりと負傷していることが明らかな場合には、Let me know if you needhelp...
9 選択肢の提示の仕方
10月の米国は、かぼちゃ、お菓子、お化けのモチーフのグッズなど、ハロウィン一色です。当日は、家々をまわって「Trick or treat」と繰り返す、仮装した子供たちに大人たちがお菓子を渡します。誰もが自然に「treat」を選んでいるわけですが、普段の生活では、大人はもっと複雑な選択に常に直面しています。今回は、そのような成人に対し、選択肢をどのように分かりやすく提示・説明するかについて取り上げます。
まず、選択肢がいくつあり、いくつ選んでほしいのかを明確にすると親切でしょう。We’ve created three designs based on your requests, and would like to ask which one you prefer. と書いたり、For this entr’m available for...
日本語新聞さくらについて
日本語新聞さくら(SAKURA)は、「地域に根ざしながら、国際交流の促進を図る、グローカル(=グローバル&ローカル)生活情報紙」として、ワシントンDC、バージニア並びにメリーランドの3州を中心とする米首都圏エリア在住邦人に向けて2005年12月に発行されました。2015年5月からは新たにテキサス州メトロポリタン・ヒューストン・エリアもカバーしています。コロナ禍による一時休刊を経て2024年1月より月刊となり、ワシントンDCエリアとヒューストン・エリアで唯一の日本語フリーペーパーとして、読者の皆様の興味・関心を促す記事や情報を提供しています。
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