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第9回 ゴルフ肘の原因と予防

 まだまだ暑い夏が続いていますが、ゴルフ愛好家の方たちは、暑さなど関係なく週末ゴルフを楽しんでいる方たちも多いかと思います。

 ゴルフをする上で多いケガがゴルフ肘です。ゴルフ肘は、正式名称を上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)と呼び、肘の内側の腱に痛みや炎症が生じる病気で、肘から手首にかけての内側に痛みがでることが特徴です。前回記載したテニス肘は肘の外側に痛みや炎症がでるのに対し、ゴルフ肘は肘の内側の使い過ぎによって、起こる症状です。ゴルフ肘の原因は肘の内側に負担のかかる動作を繰り返すことや長時間の酷使が原因となります。

 ゴルフの場合、ゴルフクラブを振るとき特にボールや地面にゴルフクラブが接触する直前と接触した瞬間に肘の内側に負担がかかります。特にゴルフ初心者でフォームが不安定な場合は、体全体を使ってスイングせず、腕だけでゴルフクラブを振り回すようなフォームで練習を続けているとゴルフ肘が起きやすいです。また運動前のウォーミングアップが不十分なときや肩や手首の筋肉が弱っているときに起こる場合もあります。

 主な症状は肘の内側部分を押すと痛みがあり、痛みは前腕や手首にまで及ぶことも多いです。カバンなどを持ち上げたり、何か物を握ったり、手首をひねったり、肘の曲げ伸ばしをするときに痛みが生じます。トレイやお盆のようなものを持つ、ロープのようなものを引っ張る、顔を洗う、ドアを開けるなどの際に痛みが出たり、朝起きた時や長時間、肘を動かさなかった時に、固まってこわばることがあります。また、肘を伸ばせない、十分に曲げられないなどの、可動域制限が生じることもあります。検査法としてはMRIや超音波で患部の靭帯、腱、筋肉の損傷はないかをみます。

 初期症状の段階でゴルフ肘の場合、安静にして、痛みを感じる動作を避けることが大切です。6週間は安静にすることを推奨しています。また、安静に加えて保存治療として、患部を冷やす、アセトアミノフェンなどで痛みを抑える、(肘バンド)やキネシオロジーテープを使用し、ストレスを軽減していくことで、ほとんどの症状は軽くなります。その後、リハビリとして肘まわりのこわばった筋肉をほぐし、その後、弱っている筋肉を強化することが重要です。

 1のイラストは手首のストレッチです。指1本1本の間隔を少し開けてゆっくりイラストのようにストレッチすると肘の内側の筋肉、腱が伸びます。

 2のイラストは手首強化のエクササイズです。手首の筋肉は小さいのであまり重いダンベルは使用せず、2〜5パウンドほどの重量で行ってください。

 最後に日頃から、腰回りや肩回りのストレッチを行っていると、腕先だけでなく、体全体を使ってスイングができ、肘への負担が減少しますので、ぜひ毎日、5分でもいいので行って、末永くゴルフを楽しんでいただけたらと思います。(イラストはHolistic balanceより)

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ドロリンガー真紀 

 カイロプラクティック大学卒業後、カルフォルニア、ワシントン州で豊富な臨床経験を積み、その後、ユタ州での開業を経て、2022年より、テキサス州ヒューストンに Pro Relief Chiropractic をオープン。テキサス州公認カイロプラクター。ガー真紀 

 カイロプラクティック大学卒業後、カルフォルニア、ワシントン州で豊富な臨床経験を積み、その後、ユタ州での開業を経て、2022年より、テキサス州ヒューストンに Pro Relief Chiropractic をオープン。テキサス州公認カイロプラクター。