ワシントンDC並びにヒューストンの愛読者の皆様、長い間ありがとうございました。
昨今の時代の変化、特にテクノロジーの変化は誠に目を見張るものがあります。
私が生まれ育ったところは中国地方の山間部、島根県能義郡広瀬町(現在は安来市)というです。確か7歳頃の記憶で、隣村に行くのに日に3〜4本しかない路線バス、しかも鼻長バスで隣村まで行ったことがあります。そこからまた隣村の親戚宅までは、車などほとんど走っていない川沿いの、曲がりくねった谷間の道を祖父に連れられて、歩いて行った記憶があります。結局1日かかりでしたが、何故か楽しかったことを未だに覚えています。そのような昔話のような世界から、現在いるニューヨーク地域の生活にわずか半世紀足らずで慣れて、これが普通と思うようになっている自分が驚きでもあります。
1990年代のはじめにドイツIBMのパートナー会社に駐在出向、当時すでにIBMではインターネットを使用して技術情報のやり取りをしていました。便利なものであると思っていたものが、30年後の現代ではインターネットなしでは生活が成り立たない世界となっていることにも改めて驚かされます。
考えてみれば、50年前には携帯電話、ビデオチャットなどはドラえもんの世界でしかなかった。
人間の五感(色・声・香・味・触)のうち、デジタル化ができない「香り」と「あじ」と「感触」はインターネットでは送れないものの、どのように変貌するのでしょうか。
メディアにおいても、テレビやラジオ、活字媒体も全てインターネットの世界に移行し、今ではますます激しく進化・発展するそのテクノロジーの世界に必然的に順応していくことを義務づけられているかのごとくです。
きれいとは言えない紙、インクで汚れ、読んでしまえばゴミ箱行きとなる新聞を手にとって読むというのは、昔懐かしい習慣の名残なのかもしれません。それでも、手にとって読みたいという人も未だにおられます。
ワシントンDCでは、2008年にCAPITALという新聞を引き継ぎ、2013年に紙名を「さくら新聞」に変更して継続。ヒューストンではサザンジャーナルという新聞が廃刊となり、当時の総領事、取引先企業の担当者の方々から地元紙が欲しいという願いから、その2年後の2015年6月にヒューストン記事も掲載開始。COVID-19での休刊を経ての復活でしたが、いよいよ紙媒体は最後の号となりました。
世代交代もあり、むしろインターネットのウェブサイト情報を好む人々が主流となっています。
これからの50年先。
想像がつかないですが、良い方向への進化を望んでやみません。
最後に改めて、皆様のご協力をありがとうございました。

2026年3月
さくら新聞 発行人
インテレッセ インターナショナル インク社長
藤原昌人
さくら新聞の紙版発行終了のお知らせ
さくら新聞は本号3月号(3月7日発行)をもって紙版発行を終了させていただきます。以後はウェブ版のみとなります。
コロナ禍で一時休刊となりつつも、一昨年から月刊紙として発行を続けてきましたが、新聞を取り巻く環境の変化には抗い難く、今回の決断に至りました。
創刊20周年(正確には2005年12月創刊)またヒューストン面開始10周年(正確には2015年6月開始)の節目ではありましたが、これも時代の変化と受け止めております。
皆様方には長きにわたり、ご支援、ご指導をいただき、今日まで続けることができましたこと、感謝の念に堪えません。
紙版発行は終了させていただきますが、引き続きウェブ版は継続し、ワシントンDCとヒューストン両エリアからの情報発信や各種コラム掲載は続けていきます。
今後もイベントのお知らせや報告など幅広い分野での情報提供をいただければと思います。
よろしくお願いします。

2026年3月
さくら新聞編集長
武末幸繁
SAKURAウェブ版への情報提供および広告のお問い合わせは
[email protected]まで


