(写真)作品を前に大石慶子さん


開催中、11月28日まで 広報文化センター

 日本大使館広報文化センター(JICC)で、「大石慶子:水墨画回顧展」が9月19日(金)より11月28日(金)まで開催される。45年にわたる大石の画業を振り返る本展は、来場者を墨絵の世界へと誘い、自然界への畏敬の念を体感する機会となる。

 1900年代の稀有な抽象画から、2000年代の自然からインスピレーションを得た風景画まで、大西の絵画は静かな思索と神の啓示の瞬間を捉えている。来場者は、日本とアメリカの風景画に加え、梅、蘭、竹、菊といった墨絵の伝統的なモチーフである「四君子(しくんし)」にも出会うだろう。

 また、紙や実用品など30点以上の作品に加え、墨絵と書道に欠かせない道具である文房四宝(ぶんぼしほう)にも焦点を当てている。来場者はこれらの道具を間近で鑑賞したり、インタラクティブなセルフガイド付き墨絵コーナーで水墨画に挑戦したりすることもできる。

 大石慶子(Yoshiko Oishi-Weick)さんは1947年、韓国の大邱(テグ)生まれ。30代で東京在住中に墨絵に出会う。パリ、ソウル、上海など、国際的に活躍し、東京の様々な芸術団体から賞を受賞している。

 2004年にワシントンDCに拠点を移し、ウェズレー神学校のアーティスト・イン・レジデンスとして活動した。間もなく、英語、日本語、韓国語で学生の指導にあたった。2008年には、その専門知識を活かして、国立アジア美術館の常任講師も務めた。現在は、墨絵の個人講師として、若い世代の指導に携わっている。

 開館時間は月〜金午前9時から午後5時、10月16日(木)は午後8時まで。JICCの住所等は9ページ参照。